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2009年10月13日

●エンドレス

「かれん、元気でね」
殿方の後姿を見送りながら、もう二度と会えないんだと、私は確信をしていた。
すごく悲しくて、泣きながら眠りについて、目が覚めると、隣りで殿方が眠っていた。
「・・・よかった・・・夢だったんだ・・・」
「かれん、どうしたの?」
「怖い夢を見たんだよ。」
私は夢の内容を話して、「そっかぁ」と殿方は言うと、私の方に手を伸ばしてくれたので、私はその手を握り、その暖かさを感じると、安心して、もう一度、眠りについた。
それから、もう一度、目を覚まして、右手に、殿方の手の温もりを確かめた。
・・・殿方・・・毛深くない?
握っていた手は、殿方ではなく、キアラさんの足だった。
「きゃぴー」
もう、どこまでが夢で、どこまでがリアルなの?
わけわかんなくなって、叫んでいたら、隣のお布団の中から、殿方がもそっと顔を出したので、夢のことやら、殿方の手を握って眠ったハズなのに、キアラさんだったことやらを、わーわー話してみた。
「あー、それでなんかうにゃううにゃ言ってたんだ・・・」
ど・・・どういうこと?
殿方によると、寝ていた私がむくっと起き上がって、なんか言ってるので、「どうした?」って聞いたら、うにゃうにゃ言ってるので、「ああ、寝ぼけてるんだな」と思って「そっか、そっか」と相槌を打ったら、キアラさんの手を掴んで、また寝始めたということでした。
起きてからしばらく、こうやって、殿方と話してるのも、実は夢なんじゃないかと、半信半疑でした。

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