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2009年03月13日

●若様

ふたつめのお別れです。
来週の月曜付けで若様が移動になります。
「地球の愛と平和を守るためにゲヒンガーは移動する」とかゆってます。
若様と一緒に仕事をする最後の日・・・もうね、何も考えないようにして仕事をしようと思って出勤。
何日か前に、仕事してて、「これでいいのかな?」って自信がなかったので、「若様、これでいいかな?」って聞いたら、「ばっちり、流石、相棒だ」って言われて、若様はナニゲなく言ったんだけど、そのヒトコトが涙出るくらい嬉しかった。
私が上がりの時間になったときに、若様に「お嬢、成長したなぁ」って思ってもらえるように仕事をしようって思ってた・・・思ってたんだけどね、失敗は多いし、思うように仕事、進まないし、なんかダメダメでした。
不本意なまま、上がりの時間になり、親分から「綾小路、時間だぞ」って言われたんだけど、これで帰ったら、次に出勤したときにはもう若様、いないんだなぁって思うと、帰りたくなくて「これだけやったら帰ります」なんて言い訳しながら、居残ってみた。
居残り時間が30分をオーバーしたところで、若様本人から「後はやるから、帰りな」と言われ、ほんとに、ほんとに若様と一緒に仕事をする時間が終わった。
「じゃあ・・・綾小路、帰りまーす」って、いつものように言ったら、親分から「今日でふたりと一緒に仕事するのは最後なんだから、ちゃんと挨拶してけよ」と声がかかった・・・そうそう、チーフも月曜付けで移動なんですよ・・・。
なんか言おう、言わなくちゃ、いや、言うつもりだったんだけどね、言葉より先に涙がボロボロっと出てきてしまって、「お世話になりました」って、そのたったヒトコトでさえ、声を出そうとすればするほど、涙が出てくるという、情けない状態になってしまった。
おまけに、わーわー泣いてたら、先に若様から「お世話になりました」って言われてしまう始末。
あんまり泣くから、親分に「今生の別れじゃないんだから」と笑われた。
「お世話になりました、移動先でも頑張ってください」ってやっと言うまでに、制服の袖口がびちゃびちゃになりました。
親分と若様が移動してきたばかりの頃はただヤミクモに仕事をこなしていたんだけど、「お嬢がいると助かるよ」って、若様が言ってくれて、それがすごく嬉しかった。
当時は仕事に対しても自信がなかったし、自分の存在なんて、限られた時間のバイトなんだよなーって思っていたから、若様のそのヒトコトで「綾小路がいると助かる」って、みんなに思ってもらえるように仕事をしようって思うキッカケになった。
それからだよね・・・親分はダイレクトに言葉でそういうことを言う人ではないけど、言葉で誉める代わりにリポビタンDとか、お団子とかをくれて、「あ、親分、これ、誉めてくれてる」っていうのを感じた。
若様にはいろんな言葉をかけてもらって、若頭はそういうとき独特の笑顔だったり、ジュースとかお菓子をくれたり・・・自分が居ることがみんなの役に立ってるって感じるのが嬉しくて、仕事に行くのが楽しくてしょうがなかった。
仕事のことで悩んでたとき、若様が「ここはさ、ファミリーなんだよ、お嬢もその一員なんだよ」って話してくれて、私もそういう気持ちだったし、そういう職場の空気を大切にしたいと思った。
とある思惑と暗躍で、ファミリー解散の危機になって、若様とふたりして涙目になりながら、いろんな話もした。
若頭も、若様も居なくなってしまって、不安がいっぱいある。
不安だけど、頑張る。
以下、若様へ。
若頭や、若様みたいには親分の役に立てないけど、私にできる限り、地球の愛と平和を守るから。
若様も頑張って地球の愛と平和を守ってね。
イケメンなんだから、黒い汁はタレ流しても般若顔したらダメよ~。
あと、秋刀魚の開き方、教えてもらってないから、今度、教えてね。

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