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2009年03月11日

●若頭

この3月は、幾つか、お別れがあります。
今日はそのひとつめ。
バイト先の若頭、本日ラス日。
先月、若様から若頭が3月で辞めてしまうことは聞いてたんだけど、若頭本人の口からは聞いてなかったので、ずーっと知らないフリをしたまま、今日を迎えてしまった。
ってゆーかね、辞めちゃう日、知らなかったのね、今日まで。
朝、出勤したら、若頭からホワイトデーのお菓子の詰め合わせを頂いて、「ん?」と・・・最近、「アナドレナイ」と言われている、私の直感が危険信号を放ったのですよ。
で、お昼くらいに、仕事中、若様とふたりになったときに、「もしかして、今日、ラス日?」って聞いたらビンゴでした。
結局、若頭本人からは何も聞かないまま、私の上がりの時間まであと5分くらいになって、そしたら、泣きそうな気持ちになった・・・ってゆーか、「もう泣く・・・」状態になったんだけど、若様が口だけ動かして「泣くな」って言いつつ、「カラ元気も元気のうち!!」ってメモを渡してくれて、なんとかこらえた。
若頭は、私がバイトに来たときからずーっと居た人で、その頃は親分も若様もまだ居なかったのね。
「はい、これやって」、「あれやって」と支持はあってもどうやって仕事をしたらいいかわからないんだけど、それを誰に聞いていいのかもわからない。
不安だし、心細いんだけど、やるしかないから、見よう見真似だったり、自分なりに考えたりして仕事をしていたんだけど、そんな時、いっつも若頭がアドバイスをしてくれたり、効率のいい仕事の仕方を教えてくれたりしてた・・・本来は、若頭がすることではないんだけどね・・・そのうちに、わからないことは若頭に聞くようになって、若頭もイヤな顔ひとつぜす、教えてくれて、最初のうちは正直、気が重かった仕事に少しずつ、慣れてきたんだよね・・・親分と若様が移動で来たのは、そんな頃だった。
今は仕事も覚えて、私なりにヤリガイも感じてて、充実してる。
親分が来てから、職場の雰囲気がすごく変わって、親分から、若様からもいろんなことを教えてもらって、今に至ってるんだけど、若頭がいなかったら、親分たちが来る前に、「仕事が好き」って言えるようになる前に、辞めてしまっていたと思う。
以前、若様が「社員でも、バイトでも、ここは誰一人、代わりなんかできない、みんな、ひとりひとりが必要なんだ」って話してくれたことがあった。
私は私で、親分、若頭、若様、それぞれから、それぞれのことを学んできたのね。
親分たちが来てからの職場は、すごく雰囲気がいい場所だった。
たぶん、誰一人、欠けても、この空気は生まれなかったんだろうなぁ。
ほんの何ヶ月だったけど、その中に自分が居られたことはとても幸せなことだったと思うし、同じくらい、若頭が居なくなってしまうことが切ない。
「夕方、若頭に挨拶に来たらいいよ」って若様に言われたので、行ってきました。
若頭の顔を見たら、わーって声を出して泣いてしまって、泣きながら、「バイトを始めた頃、何もわかんなくて不安だったとき、いつもいろんなことを教えてもらって、すごく嬉しかった」とか、言いたいことは、全部言ってきました。
前に、「倉庫に移動になったらから、今日でお別れだよ」って若頭が私にウソをついたときに、私がホントに泣きそうになってたから、今回はずーっと黙ってたらしいです。
帰り道、車を運転しながら、タバコを吸ってたら、また泣けてきて、わーわー泣きながら、運転しながら、タバコと、冷静に考えたらアリエナイ状況だったんだけど、そこに更に、でっかい火種がボトっと落ちるという、もっとアリエナイことが・・・。
「車、停めなきゃ、火、消さなきゃ、渋滞してて進まない、停められない・・・」ってアタフタしてたら、着ているダウンジャケットの袖口から、煙がモクモクしてるの。
「ナニ?ナニ?どこで燃えてるの?火傷しちゃうよ、でも熱くないよ?」と、ここらヘンになると、もうパニック。
やっと車を停めて、火元を確認したら、ダウンジャケットの袖のところが溶けてました・・・。
幸い、二枚袖のダウンジャケットで袖と内袖間に火種が落ちたので、袖に内側に大穴が開いたものの、火傷をすることもなく、着ていたセーターも焼かずに済みました。
・・・若様、これって若頭のトラップだよね?

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コメント

Σ若頭この日だったのか!

優しい人だなあ。かれんに泣いてもらいたくないから告げずに、とか優しいけど水臭いお…

そんで素直に泣けるかれんがとても羨ましい俺。多分俺はみっともない!と思って涙堪えてしまうです…
俺の分まで泣いてくれ。

オチはさすがのかれんクォリティだと思いましたw

そうだったのですよ。
そして1日開けて、今度は若様。
もう、涙、涙の週末でした。
若頭ってば、自分の仕事で使ってたお道具、全部、綺麗にして置いていってたことが、次の日にわかったのよ~。
なんだろうね、親分とか、若頭とか、若様とかって、情けないとことか見せられる人たちだったから、あんなにわーわー泣けたんだと思うよ。
そういう人たちに囲まれて仕事してたって、幸せだよね、私って。

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