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2008年10月20日

●捨て猫

「わんこやにゃんこを見て、癒されよう」と、しるとふたりで、とあるペットショップに立ち寄ったら、ゲージに入れられた雑種の仔猫がぴゃーぴゃー鳴いていた。
大きさや、目の色、様子から生後3ヶ月くらいだろう。
ゲージには「飼い主募集」という張り紙。
このペットショップは、雑種の仔猫も売ってる店なので珍しいなぁと思って眺めていたら、店員さんが話しかけてきた。
「この子、兄弟の仔猫と一緒に、段ボール箱にぎゅうぎゅう詰めにされて店の前に捨てられていたんですよ」
その表情には、怒りと悲しみが感じられた。
私も同じ気持ちだった。
捨てた人からのメッセージは何もなかったという。
何かしら、事情があったのかもしれないが、飼えない、でも保健所に連れて行くのはカワイソウっていうのは、自分が悪者になりたくないというワガママであって、動物を飼う資格なんかない。
誰かに飼ってもらおうと思うなら、健康診断を受けさせ、その結果、そして予防接種の有無をはっきりさせた上で、「お願いします」くらい言うのがスジだろう。
雑種猫に健康診断なんか必要か?と思われてしまうかもしれないけど、猫を飼うにあたって、健康診断は必要だと私は思っています。
持っている病気によって、飼い方を考えなくてはいけない病気があるからだ。
猫エイズ、白血病というのは、薬を与えていれば普通に生活できる病気なのですが、感染していない猫と一緒にしておくと、感染してしまうので、もし、飼っている猫が猫エイズや白血病なら、室内飼いにして、多頭飼いをしたいなら、同じ病気を持った猫たちと飼うことになる。
また、この病気は母子感染もある。
私には失敗談がある。
友達の家で生まれた仔猫をひきとっていただいたんだけど、先天的な心臓疾患があったそうで、死んでしまったのだ。
友達の家の掛かりつけの動物病院で、健康診断をしたということだったのだけれど、先天的な疾患があったことは紛れもない事実だ。
ご厚意でひきとっていただいて、大事にしてくださっていたそのお宅には、本当に申し訳ないことをしたと、今でも思っている。
そういう失敗が自分にはあるから、尚更、ペットショップにいた仔猫の貰い手をあたってあげたいところだけど、健康状態のわからない仔猫を「どうよ?」とは言い難い。
どうしてやることもできないもどかしさ、そして顔も知らない、無責任な捨てたヤツへの怒りとが入り混じって、なんともイヤな気分でペットショップを後にしました。

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