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2008年08月31日

●ノケモノ

読売書法展と江戸東京博物館を日帰りで廻りたいからと、ママから例によって、乗換えのルートを調べてメールで送ってこいと言われ、昨日、送っておきました。
「江戸東京博物館ってことは・・・故宮の特別展?」
「そうだよ」
「それ、殿方に聞いてて、私も見たかったやつだよ」
そうなんです、私もとーっても見に行きたかったんだけど、時間が取れないので諦めたのです。
「殿方、見に行ったの?」
「まだだよ・・・行きたがってるけど」
「じゃあ、ヒマだったら来るように言っといて、ご飯くらいご馳走するから」
かくして、私ではなく、ママと殿方がおデートです。
読売のほうは、殿方はあまり興味がないし、ママのひとりでゆっくり見たいだろうということで、新国立美術館、サンシャインをママがひとりで周り、新国立美術を出るときに殿方にTELしてサンシャインで合流し、ご飯を食べて、江戸東京博物館を廻って、新宿末廣亭で落語を見るんだと・・・ママはハリきってるし、殿方は東京ウォーカーを買ってきて「ママ、何が食べたいかなぁ」とか言ってるし。
「なによぉ」と一人、ノケモノになっていじける私でした。
そして昼過ぎ、珍しく家のTELが鳴った。
「かれん、さっきお母さんからTELがあったの・・・」
声の主はママのお弟子さんで、私の保育園のときの担任の先生だった人。
東京に居る、今頃は殿方と一緒にいるハズのママから、なぜ先生のところへTELがあり、そして私に?
状況が飲み込めないでいたけど、TELの内容ですべてわかった。
ママってば、ケータイを忘れて行きやがったのだ。
私のケータイも、殿方のケータイも番号がわからないので、公衆電話から覚えていた私の家TELにかけたものの、私はちょうど、地域の防災訓練に駆り出され不在。
そこで、ママがTELを覚えていて、私のケータイの番号を知っている人として、先生に白羽の矢が立ったようだ。
「殿方クンって人に、2時にサンシャイン文化会館の読売展の入り口で待ってるって伝えてくれって」
時計を見ると1時半。
ちょうど、殿方からも「連絡こないけど、そろそろ家を出ておく」とかメールが来ていたので、すぐTELしたら「今、池袋に着いたとこ」と、ナイスタイミング。
殿方に状況を説明し、後は無事に合流できることを祈るのみ。
だって、サンシャイン文化会館にTELして館内放送をお願いしたら断られたんだもん・・・ママにはこっちから連絡する術がないのね。
その後、無事に合流したと連絡が入り、ママの帰りのバスの時間の少し前に、すんげぇ中華のコースを食べただとか、浮かれたTELを再び、ふたりでしてきやがった。
殿方に「ママにお土産はヴィトンのバッグって言っといて」と言ったら、後ろからママの「ふざけんなー」という声がして、殿方から「言ってはおくが・・・見果てぬ夢を見るがいいさ」とだけ言われてTELを切られた。
ママのケータイ忘れ騒ぎに巻き込まれ、でも最後までノケモノな私ってかわいそー。