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2008年01月22日

●アドバイス

知人のご夫婦が離婚に向けての話し合いを始めたらしい。
そのご夫婦には、まだ2歳のお子さんがいる。
離婚の理由については、詳しくは聞いていないけれど、1年以上前から不協和音を奏でていたことは、周囲の目から見ても明らかだった。
私も人づてに聞いたけれど「やっぱり・・・」と誰もが言う。
ネックになっているのは、お子さんのことらしい。
子煩悩なご夫婦にとって、お子さんのことが離婚に踏み切れない最大の理由。
ご主人には、実は奥さんとは別に、おつきあいしている女性がいて、離婚ということになれば、その方と一緒になりたいという思いもあるらしい。
この話を聞いた、ある50代のご夫婦が、ご主人にアドバイスをし、それでご主人は背中を押されたキモチになったらしい。
「自分たちも、子供がいて離婚をして一緒になってけれども、子供とも会っているし、この前は娘の結婚式にも呼んでもらえたから、大丈夫だよ」
その50代のご夫婦は、私も知っているんだけど、あの年代にしてはラブラブで、よくふたりで外食をしたりしているのを見かける・・・つまりね、自分たちの間に子供がなく、再婚したのはここ10年くらいの間のことで、お子さんも物事がわかるようになって離婚、再婚した夫婦なのだ。
確かに、こういうパターンで離婚し、再婚しても、親子としていい関係を築いている人たちもいる。
だけど、こういう時は、希望的なことを考えるより、最悪の事態をふまえるべきなのではないでしょうか。
お子さんがある程度の年齢になり、親を一個人として受け止められるようになる、離婚後の親の恋愛、結婚、人生に理解を示すことができるような年齢ならば、この50代のご夫婦のように、離婚後も子供と関わることができるだろう。
けれども、物心もつかないお子さんにとっては、気がついたときには実の父親は別の女性と結婚してることになるのだ。
お子さんはそれどどう捉えるだろう・・・自分とは別の人生を選んだ父親を理解できるかもしれないし、そうでないかもしれないし・・・誰にも答えを出すことはできない。
答えは、そのお子さん自身がどう思うか、その未来にしかない。
たぶん、この50代のご夫婦はとても幸せで、だから、「自分たちもこうして幸せになったから大丈夫」と言ってしまったんだと思う。
だけど、その言葉が、まだ親たちの置かれた現状を認識することができず、自分の考えを言うことできない、小さな子供から父親を奪うことを意味していることをわかっていないんだろうね。
人生の先輩面してアドバイスするには、身勝手で、無責任は発言だ。

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